氏子総代の負担:労力・お金・人間関係
「名誉職だから」とおだてられて引き受けたものの、蓋を開けてみれば大変なことばかり。
多くの現役総代さんが抱える「3つの負担」について、リアルな実情をまとめました。
1. 時間と労力の負担
最も分かりやすいのが、物理的な拘束時間と作業量です。
特に高齢の総代さんにとっては、体力的にも厳しい作業が求められます。
- 境内の清掃:早朝からの掃除、夏の草刈り、秋の落ち葉焚き。広大な境内を持つ神社では重労働です。
- 祭礼の準備:しめ縄作り、のぼりの設置、テントの設営など、力仕事が多く発生します。
- 会議と宴会:夜遅くまでの話し合いや、その後の「直会(なおらい)」と呼ばれる飲み会が頻繁にある地域も。
- 年末年始の待機:大晦日から元旦にかけて、お札の授与や甘酒の振る舞いなどで寒い中長時間立ちっ放しになることもあります。
2. 金銭的な負担
「奉仕」の名の下に、個人の財布が当てにされるケースが後を絶ちません。
寄付のノルマと強要
神社の修繕費用や、お祭りにかかる費用が足りない場合、総代が「割り当て」として高額な寄付を求められることがあります。
また、神宮大麻(伊勢神宮のお札)の頒布にノルマがあり、売れ残った分を総代が自腹で買い取らされる「自爆営業」のようなケースも報告されています。
手出しの経費
会議への交通費、連絡のための電話代、ちょっとした備品の購入などが「持ち出し」になることも珍しくありません。
「神様のためだから」と言われると、領収書を出しにくい雰囲気があるのも事実です。
3. 精神的な負担(人間関係)
実は最も多くの総代さんを悩ませているのが、この人間関係のストレスかもしれません。
- 地域住民との板挟み:「寄付なんて払いたくない」という住民と、「集めてこい」という神社側の間に立たされ、矢面に立つのは総代です。
- 古い慣習との戦い:合理的でない前例踏襲や、非効率な会議の進め方に意見しても、「よそ者は黙ってろ」「昔からの決まりだ」と一蹴されてしまう疎外感。
- 責任の重圧:もし火の不始末があったら、もし祭りで事故が起きたら…という責任の重さがのしかかります。
ひとりで抱え込まないでください
これらの負担は、あなた一人の責任ではありません。時代の変化とともに、神社の運営方法も変わっていくべき過渡期にあります。
おかしいことは「おかしい」と声を上げたり、無理なものは「できない」と断る勇気も、これからの地域を守るためには必要です。
理不尽なことが多いですが、少しづつ改善していく努力も必要だと思います。